■段階(基本、初級、中級、上級、応用)

 基本四態相1〜4の中にも段階があり、統一体を深めるための『手助け』となります。ただ、『砂上の楼閣』とならないように基本をしっかり踏まえた上で身体を練り、一つ一つ気付いて(築いて)ゆきます。


【まず初めに】

腰や、お腹に力のない方、病中病後の(虚)のタイプ。

 虚弱な方はただでさえ、ふらつきがちなのでただひたすら、中心に『芯や軸』を意識して安定を保とうと 足の裏から頭まで『全身で立つ(座る)』のを心掛けて、堪えたり(力むのとは違います)しながらも安定を保持しようとして下さい。

 

何回かレッスンをするう ちに、自然に腹や下半身に力が入って来るのが感じられてきます。身体内部まで影響があるので自然治癒力が湧いてきます。


またはどっしりしていて、普段では安定していると思ってはいるが動作が緩慢である方、筋力があり、力強く構えてしまう方の(実)のタイプ。

そう言う方は今まで培ってきた『強さ』は一旦わきへ置いて『微妙な変化に応じられる状態、ある意味繊細で弱い状態』の作らない『素』の状態を再確認してみましょう。
力の強さがあまり反映出来ない状態にする為に『正面立ち』という一見不安定な姿勢でチェックをするのです。『脚力で踏ん張り、居着いた安定を作る』という感覚を自覚するためにも正面立ちは有効な姿勢でもあります。


完全にこの2タイプの方に分けられる筈も有りありませんが御自分に当てはめてこれから始まるレッスンの心得にして頂きたいと思います。

■チェックする方向は4方向(原則として)


全てのバランスチェックを行う際に方向は正確に把握して、相手を押して安定度を確かめます。

 

つまり相手の顔が向いている方を正面としてそこから前後、左 右と4方向から真直ぐ押していくと言う事です。

そしてその4方向は全て相手の体の中心を通るように押すのが大事です。(東西南北の中心と言う事です)


チェックする方が中心を大きく外れて押しているのは相手に重心を預け、寄り掛かっただけで被験者は本来、受け止める必要はありませんが、初めのうちは力の 加わっている方向もなかなか分らないので、つい受け止めているうちに硬直してしまいます。

これではお互いに身体の内に意識が向かないので注意しましょう。


方向さえ大体守って押していれば相手に応じて、かなり強く押しても非常に安定した強い姿勢を感じる事が出来るようになってきます。

 

特にこの基本の感覚を目安として『基本、初級クラス』へと段階を進めましょう!


【基本クラス、初級クラスで行う事】

  

基本柔軟体操で身体を緩めたら、次に身体を『纏めて』ゆきます。インナーセンスを自覚する初めの一歩である、『基本の段階』に入ります。

正面立ち(或いは正座)で前から胸を『じわっ〜』と押してもらいバランスチェック。
骨盤を真横から押してもらう。

足で踏ん張るのは限界があります。股関節をフッと緩めるといきなり途中で止まっていた重心がストンと地球に落ちてゆき、磐石 の安定感が現れます。

 

(股関節の動きは別に記載)初級クラスでは『限定不動態相』を基本としてレッスンします。

前からと真横から押されてバランスを保つう ちに、『芯や軸』といった自分が頼るべき位置、存在を感じられるようになってきます。
基本、初級はこの二つだけをチェックします。


【中級クラスで行う事】

  

初級クラスでの『正面立ち(或いは正座)で前から胸を『じわっ〜』と押してもらいバランスチェック。

骨盤を真横から押してもらう』に加えて限定不動態相から限定動態相、つまり足の位置は動かさずに『足首、膝、股関節、骨盤、背骨、肩甲骨まわり、首まわ り、頭』と微妙に動かし更に『芯や軸』の感じを鮮明にしてゆきます。

 

間違えてはいけないのは、ただグニャグニャと体の『柔軟性によって器用に対処』するの ではなく、どの程度まで動けるか?これ以上動くと無意味な動きになる、とか自分の動ける範囲を知る事が非常に大事なのです。

 

自分の動きの範囲、限界を知る 事によって、限界が少しずつ『限界』では無くなってきます。

 

中心と円の関係が身をもって感じられる最初の段階でもあります。後ろからも押してバランスを とってみましょう!


段々難しくなりますが楽しくもなります。

【上級クラスで行う事】

中級クラスで『自らが動かない状態』をキープしたまま動ける範囲、限界をある程度感じられたら、次に 足先の向き、位置を少しずつ動かし、『体の向きを動かすレッスン』(無限動態相)に入ります。

 

中級では『足の位置を動かさない』という条件で、身体のしな りや粘りを限界まで自分で体得してきました。

柳に風、のれんに腕押しのように押してきた相手はそう感じたでしょう。


上級では足先の向き、位置を変えても良いという条件になりますが、芯や軸の感覚が消え去って『ただ忙しく、無闇に無意味に動いている』というようになるの でとても難しくなります。

 

『内部感覚をキープしたまま動く』というのはなかなか容易ではありません。ですから恐る恐る動くしかありません。

初めから『自由 に動く』というのは自分の動きの範囲、限界を知らないからで、不自由が分らないと『自由』に至るのは無理です。


まず自分の身の回りを小さく動くのがせいぜ いです。そこから少し回りながら歩き始めましょう。

 

ちょうど『能』の様なゆっくりとした歩き方で、円の中から少しずつ範囲を広げてゆきましょう。


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